持ち運ぶって意外とめんどくさい?
当たり前のように使っているゴム製のベース
厚みはなくても表面積は大きくて意外と持ち運びにくい…
野球のバッグやリュックには入らない…
そして
「家での素振りや自主練などではベースを置かずに練習している」そんな方が大半ではないでしょうか?
しかし
キャッチャーミットやネットに向かって投げる…相手バッターがいない中で、試合で打ち取るための投げ込みをするには、目標物だけあればいいのでしょうか?
個人でホームベースを持ち歩く?
先述した「ゴム製のホームベースは意外と持ち運ぶのがめんどくさい」という気持ちがあり、どうしても自主練習やチーム練習の合間などでは『ベースを用意しよう』とならないものです…
ストレスなく持ち運べるホームベースを作りましょう!
エコバック風?
持ち運ぶ=エコバックのように小袋に収納出来たらよいのでは?
と上記のイラストを書いて商品開発会議で提案しました。
実際に『グラブ袋をホームベース型にして作ってほしい』という声もあり、最初は布製でコンパクトになることを最優先して検討しました。
しかし!
確かにコンパクトで持ち運びやすいけど、屋外で使用することが多いと考えると風で飛ぶよね…
ペグを一緒に持ち運んで地面に固定するのも手間だし、コンクリートでは使えないよね…
と、問題点も多くあり素材や収納方法は再検討することになりました。
板状のものを折り畳むのはどうだろう?
サウナマット(ウレタン素材で折り畳める)を活用するのはどうか?
日ごろから活発に意見交換される商品開発会議では次々と素材の候補がでてきました!
どんなサンプルができたのか?
ファーストサンプルとしてウェットスーツなどに使われているネオプレーンという素材を採用しました。柔らかい生地で折り畳んで袋に収納でき、かつ裏面は滑りにくいようにザラザラとした質感を出して製作してみました!
見た目も世にあるゴム製のホームベースと変わらず違和感がないため、野球ユーザーも受け入れやすいのではないか?と高評価でした!
畳んで丸めて収納!
しかし…今回も実際に使用したテストで大問題発生!
素振りだけではなく、ピッチング練習にも使用することを想定してテストを行いました。
ここで重要なことは
ショートバウンドを想定して
『ボールがベースに当たる』
その強度テストが必要
しかも〈ピッチャーがキャッチャーへ投げ込むような斜めの角度から〉わざとショートバウンドを投げるようにベースに当てる強度テストをしなければいけません。
その結果
なんとわずか数球で裏面がボロボロに…
ネオプレーンを改良し仕様が決定!
裏面の問題点を踏まえてセカンドサンプルの製作に着手しました。
ネオプレーンの配合を調整し表面の強度UP!
滑りにくさを重視したザラザラ感をなくし摩擦軽減!
周りから破れることを防止するためフチ加工を追加!
再びテストしたら…
裏面がボロボロになることはなかったが
フチの縫い糸がほつれるという問題発生
しかしこの問題を解決する方法はすぐに見つかりました。
強度の高い種類の黒い糸に変更したことで、あえて条件の厳しいコンクリートの上でも、
1000球のショートバウンド投げ込みテストを難なくクリアしたのです。
柔らかく強いホームベース
一番のポイント:持ち運べる
めんどくさがらずにホームベースを持ち運んで使用すれば、素振り・ティーバッティング・ピッチングなどさまざまな練習の質が格段にアップします!
使用例や詳細・ご購入は
もう一度言います
心から子ども達のことを考えている野球用品メーカーの社長そして社員達の商品開発への挑戦は終わることなくこれからも続きます・・・
何もない場所で行うことももちろん「振る」という練習としてスウィング力は身につきますが、300回の素振りで300回何も考えずに、自分の振りやすいコースや高さだけを振ることが、果たして最善の自主練習でしょうか?