【開発秘話】お母さんも打てる”愛情ノック”

きっかけは『私達もノックを打ってあげたい』という言葉

野球を頑張る我が子のためにノックを打ってあげたい!

昔テニスはやってたけど野球のバットじゃ打てない…

今売られているものやテニスのラケットだと重かったり手首が痛かったり…

そんなお母さんたちとの会話から商品開発が始まりました。

今回の商品は≪世にある商品の課題や問題点を克服してさらに良いものを作り出す事≫が最大のミッションでした。

問題点はなんだろう?

本当はバットで打ってあげたいけどうまく打てない

テニスのラケットは野球ボールを打つとネットがすぐ切れちゃう

世にあるノック用の商品は重くて何球も打つのは大変

テニスのラケットは軽くていいけどその分手首が痛くなる

日頃から室内練習場ボールパークで野球少年・野球少女のお母さんたちとの交流があるので、さまざまな意見を集めました。

小林

(手厳しい)お母さんたちにも必ず認めてもらえる商品にしますよ!

優先するポイントはなんだろう?

最終的に商品は「ラケット」の形状になりましたが、商品の企画段階ではバットに近い円形や半円形の形状を検討していました。

バットをイメージする見た目と、打球に近い回転のかかったボールが打てる事を重視したいと考えたからです。

最初は片手で打てるノックバットのイメージで直径を広く、そして半円にすることで軽量化できれば、お母さんたちもボールに当てやすく扱えるのではないかと考えました。

しかし金属製でこの形状を再現するには生産方法や強度面に問題があり、実現することが難しいという判断になりました。

次に、金属で形にする事が難しいのであれば他の素材でどうにか半円形にできないか再度検討しました。

本体を金属製や樹脂製にして、うまくネットを張る事が出来ればイラストのような形を再現できるのではないかと考えました。

しかし、ボールを打つためには強くネットを引っ張る必要があるので、このように丸みをもたせて半円形にするのは難しくなかなか再現が出来ませんでした。

販売価格も大事なポイント

さまざまな方法を模索する中で大事なポイントである価格面を見直しました。

上述したような特殊形状の商品を作る場合、素材を形成するための金型投資や異素材を取り付ける作業の工賃などが多くかかってきます。

それでは商品の販売価格は高騰し、手に取りやすい商品ではなくなってしまうのです。

バットに近い形状にする事で、打ったボールに実際の打球のような回転がかかる事が理想と考えていましたが、一度考えを改め…

高価な商品ではなく、手に取りやすい商品=たくさんのお母さんたちが手軽にノックを打ってあげられる商品であると気付かされました!

結果…ラケットにたどり着く

無駄を最大限省く事で生産コストを抑え、かつお母さん達にとってなじみのあるラケットの形状にすることで目標としていた税込み5000円以下での販売ができる可能性が生まれました。

全体の重さやサイズだけでなく、グリップから打球面を繋ぐY字型の長さや幅、ネットやゴムの幅や太さなど、サンプルを作りお母さんたちの意見を聞きました。

1番左の初期サンプルでは…

『ちょっと長いって感じるんだよねぇ』『長いしこれでもちょっと重いから打った時に手首が痛いよ』『打球面の大きさはちょうど良いと思う!』等々…

手厳しいご意見をたくさんいただきました!

思ったことを正直に伝えてくれるお母さんたちもまさに商品開発メンバー一員です♪♪

その後のサンプルは強度テストを実施…

やはり硬式ボールを打てるかどうかでお客様の利便性は大きく変わってきます。

ネットのより数(何本束ねているか)や、フレームとネットを取り付けるゴムの太さなど、強度面の問題をクリアにする為に1000球実打のテストを何度も実施しました。

硬式ボールでのテストの様子

『これならフライも打てる!』と大好評

強度テストと並行して実際に打ってもらい使用感を確認しました。

もちろんノックを打つのはお母さん、捕るのは子ども達です♪

母『今の捕れるよ~しっかり~!』

子『今のは無理だよ~!!』

母『これはどうだ!』

子『イージー!イージー!』

と、親子のコミュニケーションも深めながら(言い合いながら?笑)、楽しく守備練習をしてくれていました♪

その姿がなにより嬉しく、この先日本中でこのような光景が広がると思うとワクワクします

フライも簡単♪

もちろんお母さん専用ではありませんので、野球経験のないお父さんや、野球経験者だけどテンポよく簡単にノックを打ちたい監督・コーチの方々にもオススメです!

このノックラケットはお母さんたちと一緒に開発し(手厳しい)皆様にも『使いやすい』とお墨付きをいただいた商品です

実際に使用しているシーンをご紹介

※通信環境によっては動画の読み込みに少々お時間がかかることがございます


心から子ども達のことを考えている野球用品メーカーの社長そして社員達の商品開発への挑戦は終わることなくこれからも続きます・・・